#033 ワープ航法 2010.02.18.WED

■新宿の路上にて。携帯電話に向かって喋るワルそうな高校生男子。
「現場押さえた!」「ガラさらうか」「ウラも洗っとけ」
ははあん、お前さては昨晩「相棒」見たな!

■さて、また随分と時間が空いてしまった・・・ってこればかり書いてるな。消えたと思ったら現れる、ワープ航法のようなブログになってしまった。しかし続ける。書きたいことは山ほどある。わざわざ書かなくていいようなしょうもない話も山ほどあるぞ。むしろそれを書く。よし、書こう。

■そんなわけで舞台「未完成な犬の末裔」が終わってから既に10日以上が経った。今回は随分と多くの方に中野まで足を運んで頂いた。そしてこれまでにない程の反応があった。賞賛も、批判もしこたま頂いた。マー6割方は批判かな?という感じですが・・・。それでも芝居を始めて3年、その3年間で頂いた反応の全部より多いくらいの反応を、この一本の芝居で頂けたことに驚いているし、嬉しく思っている。(ま、もともと絶対数が少ないのですけどね!)

■頂いたご意見の中で好意的なものはまず役者、次いでスタッフワークについてのものが殆どで、批判的な意見は主に技術的なこと、演出や脚本の稚拙さについてのものが多いのがナントモハヤ・・・という感じではありますが・・・。足を引っ張ってるな、俺。ウン、頑張ろう。頑張りますよ。

■ただ一つ言うことがあるとすれば、僕たちは「無難なモノより極端なモノ」を作りたいし、作らなければ「劇団」と名乗る意味が無いと言うことです。(「生活と冒険」に書いた通り)。「こう作るのが普通だよ」「こうしたら上手く出来るのに」、そんな意見が山ほど聞こえてきます。それに対する僕の返答は、「だったらそれはあなたがおやんなさい」の一つだけ。その感性はあなたのモノです。大事にしてください。そして面白いものを作って下さい。僕はそれを否定しません。それぞれがいろんな面白さを追求すればいいではないですか。架空畳はもっと極端に、もっと不器用に、もっとヘタクソな方法で面白くなっていきます。そういうことがしたくて始めた劇団ですしね。

■ということで、尤も痛い批判があるとすれば、「比較的無難にまとまってしまっていた」というモノでしょう。今回は特に「物語」という枠組みにこだわったので、ああいった風呂敷のたたみ方になったワケですが・・・。後半をもっとブっちぎって欲しかったという意見は痛すぎるほど、痛く、理解できます。エピソードとストーリーをもっと高いレベルで融合できるようにならなければいけないです。今はこれで精一杯、もっと技術を身につけなければね。

■しかし、マー楽しい公演でした。足を運んで下さった方、来られなかったけど気にして頂いた方、どうもありがとうございました。

小野寺邦彦