#009 消耗する 2009.6.21 SUN
■大分間が空いてしまった。
この間何をしていたのか。毎日稽古をしていたし、打ち合わせだってしていた。そして何より台本を書いていたのだ。実は、まだ書いている。
■締め切りだった、と書いたのはもう10日も前のことだ。
終わらない。書けない、のではなくて、終わらないのだ。
書いているとアイディアが出てくるのだ。次々と出てくる。それを台本に書き込もうと格闘していると、台本が膨大な分量になってしまっている。
今、書いているのは終盤なのだ。もうこの劇は終わりに近づいているのに、こんなに新しいアイディアを、この期に及んで入れてしまってどうするのだ。
前回はそれで2時間20分もの上演時間になってしまった。
劇場の人にも「長いよ」と言われたのだ。
私も長かった、と思う。長いよなあ。
今回は100分が限界だろう。
深夜から書き始めた内容を、朝になって消してしまう毎日だった。
■無駄なことだろうか、と考えれば明らかに無駄なことだ。
でもねえ、悪いことではないじゃないか。
ダメだろうか無駄。無駄がホメコトバになるような舞台は沢山ある。
生真面目な性格が私の弱点だと思う。
■今日は朝から雨だった。雨の中でタタキがあったはずだ。私は顔を出したかったが、結局パソコンの前から離れることが出来なかった。申し訳ない、と思う。スマナイ、と思う。ああタタキたい。かつて平行四辺形型の超芸術的な平台(でも何故か自立した)を作ったことのある私である。クギを抜くくらいなら任せて欲しい。
■台本はいよいよ完成するだろう。しなくては困る。
小野寺邦彦
ラベル:
生活の冒険