#081 僕のサブカルチャー 2011.06.07.THU


■目白で発見、釈然としないランチ。『気まぐれパスタ(要予約)』。お前は気まぐれで、コッチは予約かい!

■一月も更新が滞ったと思えば、立て続けにブログを書く。そんなことだってあるのだ。不意打ちだ。不意に打たれるがいい。どうせまたすぐ、姿を消す。びっくりして打った相手を探しても、もう遅い。次いつ現れるのか、誰にも分からない。好き勝手が身上だ。そんなワケで私はブログが大好きである。

■しばらく飽きてしまい止めていたのだが、最近はまた、女性誌を読む熱が高まっている。特に20代前半から中盤くらいの読者に向けられたものが良い。一部で絶大なる人気を誇る小悪魔agehaや、昨年の話題を独占した名コピー「母さん、夏の終わりに豹になる!」のVERYなどは、一時期私も好んで読み、依然ネタとしては大変に面白いのだけれど、ちょっとクドイというか、飛び道具的というのか。それだけにパターナリズムに陥りやすく、まあ有体に言えば飽きが早く、現在はやや食傷気味である。それより最近は、尖りすぎていない、ごくごくマトモなファッション誌やライフスタイル誌などのほうが、いっそ素直に面白いのだ。

■年頃の女性の感性、というのは恐らく、私自身から最も遠いもの、予想外のものであるので、未知に触れる喜びと驚きとをモリモリ与えてくれる。所謂手垢のついた「サブカルチャー」誌などというものより、私にとってはよっぽどサブカルチャーであり、アンダーグラウンドな領域である。そんなワケで最近も友人の女性に何冊か見せてもらって大いに満喫したのであるが、中でもお気に入りは『あと3キロ!差が出るチョイ痩せアドバイス』などと題された質問形式の記事でのやり取りである。

「ストレスが多くて、暴飲暴食気味。痩せられません、どうしたらいいですか?」

という質問に対する回答が、コレだ!

「犬を飼いましょう」

なんだそれは。「犬を飼えば癒され効果でストレスもなくなり、痩せられます」だと。いいのか、そんな理由で犬飼っちまって。意外と長生きするぞ。15年だ。あと3キロのために犬を一匹処方かよ。「ちょっと痩せるためのアドバイス」で犬を。ドッグを。このテキトーさ、タダゴトではない。いやもう、笑った笑った。息もできないほどだ。

■テキトーな受け答えは面白い。しかし、これを芝居でやるのは結構難しいのだ。稽古をする。テキトーに見えるように、一生懸命練習をする。すると間とかテンポみたいなものは一応出来上がるのだけど、何か待ち構えたテキトーさ、とでもいうようなモノになってしまい、あまり面白くはない。稽古した通りの、キッチリ真面目なテキトーさでしかない。テキトーなセリフをテキトーに言うことが出来る役者は貴重である。仮に他の部分ではまるで役に立たない大根だったとしても、やっぱりソレは貴重なのだ。そういう人がいたら、いの一番に飛んでいき、スカウトする。あらゆるセリフに対して、奴はこう受け答えるのだ。「犬を飼いましょう。それで解決です」。

■そう言えば、先月末は富山に行ってきたのだった。氷見市の藤子不二雄A美術館には、御大のこんな有難いお言葉が飾られていた。『明日出来ることを今日しない』。

小野寺邦彦